こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。

円安の粘着性

いずれ円安進行の潮目は変わる」…このような声が出始めて久しいわけですが、実際には依然として円安基調が続いていて、先週には米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合が相次いで開かれましたが、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急がない姿勢を示したことなどにより米ドルは一時期158円台に乗せる場面も。今年も半年が過ぎようとしていますが、トレンドが変わる兆しはなかなか見えてきません。

香港保険ビジネス。円安時の「あるある」

我社の保険ビジネスでは、円安の時によく起こる現象として、解約や保険資産の一部取り崩しに関するお問い合わせが増える、というものがあります。香港の保険商品は大概のものが米ドル建て、或いは(米ドルにペッグしている)香港ドル建てであるため、保険契約自体が損益分岐点を迎えていて利益が出ている場合は勿論のこと、多少損失が発生していたとしても、契約時の為替と現在の為替とを見比べて、損失をカバーできるほどの為替益(米ドル/香港ドルに対し円が安くなっている)があれば、解約や一部取り崩しの誘惑にかられるのも十分理解できます。

香港の保険に加入するのに、香港の銀行口座は必要?

(一部)解約返戻金についてお問い合わせされてくるのは既契約者に限りません。保険への加入を検討している方から「保険に加入するためには、香港の銀行に口座を開設しないとダメですか?」と尋ねられることもあります。将来保険を解約する際、その返戻金の受け取りは香港の銀行口座でなければならないと思っている人が意外に多いんですよね。でも、答えは「」。確かに当社で取り扱っている年金給付オプション付帯型商品では、年金を毎月受給したいのであれば香港の銀行口座でのみ可能です。しかし、年金の受け取りを年次にする場合や資産を一部取り崩す、或いは解約して全部取り崩すのに、香港の銀行口座は必ずしも必要ではありません。年に一回の年金は小切手で、返戻金は日本の銀行で受け取ることが可能です。(*)

投資商品を選定する際に重要視されるべき「流動性」

返戻金の受け取り方は、資産運用を始める時に留意すべきである数多くのポイントの一つですが、解約に関して言えば、いかに速やかに返戻金を受け取ることができるか、即ち「流動性」はそれ以上に重要視されるべき項目であるかも知れません。この点についても香港の保険は優秀で、所定の書類を提出した後は、書類に不備がある場合を除けば、一か月以内には返戻金が払い出されますので、「(一般的に)香港の保険商品は流動性が高い」と言えると思います。香港の保険商品への加入は日本非居住者のみに与えられた特権ですので、是非検討してみてください。

(*) 保険会社や商品によって内容は異なります。お手続きの前に必ず代理店にお問い合わせください。

関連記事