こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

英国のシンクタンクZ/Yenグループと中国開発研究院(CDI)が発表した最新版(第39回)のランキングでは、世界のトップ層の順位は維持されつつも、スコアの差が極めてわずかになるという「大接戦」の様相を呈しています。

香港:世界3位を維持、首位との差はわずか「2ポイント」

香港は前回に続き世界第3位(アジア第1位)をキープしました。特筆すべきはそのスコアで、首位ニューヨーク(1位)との差はわずか2ポイント、2位ロンドンとは1ポイント差にまで迫っています。

  • セクター別強み: 「銀行」「保険」「ファイナンス」の各部門で世界第1位を獲得。「投資管理」でも世界2位に浮上しました。
  • FinTech部門: 前年に続き、FinTech(フィンテック)分野で世界第1位の評価を受けており、デジタル金融のハブとしての地位を確立しています。

香港は今回、「銀行」「保険」「ファイナンス」の各部門で世界第1位という圧倒的な評価を得ました。特に「投資管理」部門でも世界2位へと順位を上げており、ファミリーオフィス誘致や資産運用ハブとしての施策が実を結んでいます。また、政府主導のデジタル資産への積極的な投資や、FinTech(フィンテック)分野で2年連続世界1位に選出されるなど、伝統的金融と先端技術の両面でアジア最強の地位を盤石なものにしています。

東京:トップ10への劇的な復帰(世界10位)

ここ数年、順位の低迷が続いていた東京ですが、今回のGFCI 39では前回(GFCI 38)からランクを上げ、世界第10位に食い込みました。トップ10圏内への復帰は、2022年以来、約4年ぶりの快挙です。

  • 回復の背景: 日本市場の活況や、資産運用立国に向けた官民一体の取り組みが国際的な評価に結びついた形です。
  • アジア内の位置付け: 香港(3位)、シンガポール(4位)、ソウル(8位)、深セン(9位)に次ぐアジア5番手のポジションとなっています。

GFCI 39 主要都市ランキング一覧

順位(前回)都市名スコア
1 (1)ニューヨーク767
2 (2)ロンドン766
3 (3)香港765
4 (4)シンガポール764
5 (5)サンフランシスコ763
8 (10)ソウル759
10 (15)東京757

今後の展望

今回の調査では、上位4都市(ニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポール)のスコアがそれぞれ1ポイント差という、かつてないほどの激戦となっています。香港は「1国2制度」の下での独自の強みを活かした資産・富裕層向けビジネスの拡大が奏功しており、東京も国際金融都市としてのプレゼンスを再び高めつつあります。今後、デジタル通貨やサステナブル・ファイナンス(ESG投資)への対応が、次回の順位を左右する鍵となりそうです。

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