こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。
以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。
今年も発表!「世界経済自由度ランキング」
カナダのバンクーバーに拠点を置くシンクタンクのフレーザー・インスティテュートが1996年から毎年発表している「世界経済自由度(Economic Freedom of the World)」年次報告書」。その最新版となる2024年版が発表されました。ランキング開始以来首位をキープしてきた香港は、残念ながら前回のランキングでシンガポールに首位の座を奪われ初の首位陥落となったわけですが、今回リベンジなるか…
香港が首位に返り咲き
今回のランキングでは香港は見事首位に返り咲き!とはいえ、2位シンガポールとの差は僅か。両都市は宿命として今後も良きライバルとして切磋琢磨していくんでしょうね。
因みに五つの評価項目では「政府の規模(45位)」、「法制度と財産権(21位)」、「通貨の健全性(3位)」、「国際貿易の自由度(1位)」、「規制(1位)」となっていて、5部門のうち3つでTop3以内、うち2部門で首位という高評価を獲得。香港特別行政区(HKSAR)政府の報道官はランキングを受けて「香港は長い間、自由市場の利点を最大限に活用し、自由でオープン、効果的かつ公正なビジネス環境を維持してきた。このランキングは国際情勢を完全に反映している」「香港の自由市場と最高のビジネス環境は、慣習法制度の実践、強固な法の支配、独立して権限を行使する司法、国家間の自由な流通など、「一国二制度」の取り決めによる独特の制度的強みによるものである。資本、人材、情報などの物品と生産要素、簡素な税制と低い税率、有利なビジネス環境と効率的で透明な市場、国際基準に準拠した規制制度などにより、香港はビジネスを行うのに理想的な都市となっている」との談話を発表しました。
他のランキングでも香港に復調の兆し
因みに香港がシンガポールからトップの地位を奪還したのは同ランキングだけではありません。9月23日に公表された「グローバル金融センター指数(Global Financial Centres Index)」の最新版でも香港がシンガポールと入れ替わってアジア1位(全体では3位)に返り咲きました。「貿易」と「金融」を計る代表的な二つのランキングで香港が(アジア)首位となったのは注目に値するでしょう。
備えあれば患いなし、国産分散投資ならなおさら
中長期的な視点に立った資産運用において、資産の預け先となる国や地域の安全性や将来性は最重要事項であり、昨今の香港を取り巻く情勢が香港の保険業界に対してアゲインストの風になっていることは事実です。特に実情がよく分からない香港外に住んでいる人からしてみたら「本当に香港を通じて投資して大丈夫なの?」となるのは当然でしょう。しかし、ランキングはあくまで指標の一つに過ぎないとはいえ、今回ご紹介したもののように必ずしも香港にとって悲観的な材料ばかりではありませんし、逆に「日本は大丈夫か?」という問いかけに自信を持って「はい」と答えられる人はどれほどいるのでしょうか。世界で日本の存在感が低下していることを否定する人は少ないでしょう。そんな状況にあって、全財産を一か所(一つの国や地域)に置いておくことは非常にハイリスクな行為なわけですから、日本非居住者でしたら香港の保険商品による資産運用も検討に値するのではないでしょうか。