こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。

12年の積立で契約したYさん

当社のお客様の中には保険料を平準払い(積立)で納める方もたくさんいて、2019年夏に安定利回り型を契約したYさんもその一人。日本の年金だけでは老後が不安ということで、半年毎に3,000米ドルを12年に渡って支払うという内容で契約しました。その時の為替は1米ドル=108円前後。当時は今より2割以上円高だったんですね。

その後の為替の動きは皆さんもご承知のとおり、特に2022年2月頃からは急激に円安が進行し、一時期に比べれば若干落ち着いたとはいえ、上述のようにYさんが契約した当時からはかなりの円安水準にあります。

日本への帰国が決まった時期の少し前から円安が進行

改めて説明するまでもなく、円安はドル資産を持っている人にとっては為替益を享受できるため嬉しいことである一方、円でドルを購入する必要がある人にとっては困った話なのですが、Yさんは後者になってしまいました。どういうことかというと、契約当時に香港居住者であったYさんは、保険料を香港の銀行口座から支払っていたのですが、香港ドルが米ドルにペッグしているため為替リスクがほぼありませんでした。しかし、契約してから3年程が経過した2022年中頃に海外駐在の任期を終えて日本に帰国することになり、保険料を日本から送金することになったのですが、そこから円安が進行してしまったため、為替レートが契約当時のままであれば一回当たり32万円で済んでいた保険料が、実際には40万円を超えるようになってしまったのです。これでは保険の利回りが追いつきません。

苦渋の決断

そこでYさんが下した苦渋の決断は「保険料の減額」。致し方ありませんよね。3,000米ドルを一気に600米ドルまで下げることにしました。さて、それでは利回りにはどのように影響するのでしょうか?下記図は上が3,000米ドルに据え置いた場合、下が減額した場合です。

経過年数払込保険料解約返戻金(予定利率4.25%/年)
1033,00063,116
1545,00095,014
2045,000123,488
経過年数払込保険料解約返戻金(予定利率4.25%/年)
109,600(-71%)24,916(-61%)
1512,000(-73%)34,287(-64%)
2012,000(-73%)44,695(-64%)

下の図にある(%)というのは、据え置いた場合からの下落率を示していて、3,000米ドルを4年半支払った後で残りの7.5年を600米ドルまで落とすのですから、当然払込保険料もかなり小さくなるのですが、解約返戻金の落ち込みは保険料程大きくはないことが見て分かります。しかも返戻率で見たら、むしろ上昇している…。勿論、シミュレーションは確約された数字ではありませんし、手数料体系や減額のタイミング等によっても変わってきますから、Yさんのケースが他のあらゆるケースに当てはまるとは言えませんが、解約返戻金が安定的に増えていくような商品であれば、保険料を払うのが厳しくなってしまったとしても、解約するよりは支払いの停止や減額が推奨されるべきだとは言えると思います。

日本人であれば、いつかは日本に帰る…?

海外居住者であっても日本人である限りはいつかは日本に帰る人が殆ど。そんな私達が日本円以外で投資をすることには必ず為替リスクが伴うわけですが、保険料を減額や停止して契約を続けるという選択肢もありますので、是非ご相談ください。

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