こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

年に一度のビッグイベント『アジア保険フォーラム』

去る12月10日、香港で『アジア保険フォーラム(Asian Insurance Forum”AIF”)』が開催されました。AIFは、香港の保険庁 (IA) が毎年開催する主力イベントで、香港のみならず世界中の保険および金融市場の主要企業や専門家、トップ当局が一堂に会し、アジアの保険市場における発展の見通しと機会についての洞察を共有するための貴重な場となっています。「世界的なボラティリティの中での課題への立ち上がり」と題された今年のフォーラムでは、経済と資産管理を強化する上で保険の役割を強化する戦略を模索し、世界中から保険規制当局を集めて監督上の優先事項について議論されました。

今回のフォーラムで登壇した香港特別行政区(HKSAR)の行政長官であるジョン・リー氏は、世界中から集まった聴衆を前にした開会の挨拶で、香港は保険とリスク管理の分野において、更に魅力的な金融センターとして順調に発展している述べ、業界の先行きに対し自信をにじませました。また、同氏は「香港は世界トップ3の国際金融センターの1つであり、資産とリスク管理の拠点として、地域内外の保険開発を主導する上で極めて重要な役割を果たしている」「広東・香港・マカオ大湾区は、香港が地域統合を主導し、保険市場への相互アクセスを促進し、地域全体での人材と資本の円滑な移動を可能にする広範な機会を提供する」とも述べました。
Mr John Lee, Chief Executive of the HKSAR, delivers the opening address at the AIF.
また、最初の基調講演者を務めた国際保険監督者協会(IAIS)事務局長のジョナサン・ディクソン氏は、世界の保険市場を強化するためのIAISの主な成果と取り組みについて聴衆に最新情報を伝え、 「このような活気に満ちたダイナミックな都市で大規模な年次会議を開催できることを本当に光栄に思います」 「IA が忘れられない会議を開催するという素晴らしい仕事をしてくれることを私たちは知っています」と述べました。併せて、2026年のIAIS年次総会と年次会議を香港で開催すると発表しました。

総保険料は前年から増加

同イベントでは香港保険業監管局によって最新の業界統計も公表され、2024年上半期の総保険料は前年比5.1%増の3,109億香港ドル(400億米ドル)になったことが発表されました。この増加は主に生命保険によるもので、個人生命保険と年金保険の保険料は6.9%増加したとのことです。2025年も香港保険業界から目を離せませんね!

香港について悲観的なニュースを目にすることが多いかも知れませんが、実情はそうとも限りません。香港の復調が明らかにされているデータも少なくありません。益々国際情勢の先行きの見通しが難しくなるこの時代において、全財産を一か所(一つの国や地域)に置いておくことは非常にハイリスクな行為なわけですから、日本非居住者でしたら香港の保険商品による資産運用も検討に値するのではないでしょうか。

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