こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。

米国債の「投げ売り」で各国長期金利が急上昇

米国トランプ政権による関税引き上げを発端とする世界的な貿易戦争の激化で、米国債の安全資産としての信頼性に疑念が広がっています。米長期国債相場は一時急落し、世界的に売りが加速。米30年国債利回りは一時25ベーシスポイント上昇して、2023年11月以来の水準に達するという場面もありました。

アメリカのトランプ大統領が4月2日に相互関税の詳細を発表して以降、金融市場は激震に見舞われました。世界各地で株価が急落。アメリカのメディア、ブルームバーグは3日間で世界の株式の時価総額が10兆ドル、日本円でおよそ1478兆円失われたと伝えました。こうした中、突然発表された相互関税の90日間停止。決断の背景には安全資産の代表格として知られるアメリカ国債の投げ売りがありました。国債が売られ、金利が上昇することがなぜトランプ大統領の背中を押したのでしょうか。11日には再び米国債が売られ金融市場が不安定ななか、私たちの資産は今後どうなるのでしょうか。

「トランプマネー蒸発 方針転換 背景に金利急騰か【2025年4月13日 NHK WEB 経済コラム 】

米連邦準備理事会(FRB)は高止まりするインフレを背景に、トランプ政権からの利下げ圧力を受けながらも利下げに対して慎重な姿勢を崩さず、なかなか金利が低下する兆候が見えません。金利の高止まり、或いは急激な上昇は経済や市場の波乱要因となるため警戒が必要で、高金利の状況=物価上昇圧力が高い局面においては、相対的に現金の価値が下がってしまうことの対策として株式を中心として投資が推奨されるのですが、中には「保険のような安定運用では物価上昇に負けてしまうのではないか」との声もあります。果たしてそうなのでしょうか?

安定運用タイプの商品でも想定利率が上昇

下記は、当社のお客様の中では最も契約者数が多い「年金給付オプションが付帯している安定利回り貯蓄型商品」の解約返戻金のプロジェクションで、上が従来の商品(旧商品)で下が新たに販売が開始した商品(新商品)です。

お分かりいただけるように、旧商品では現行予定利率を4.25%/年としていたのに対し、新商品では4.80%/年に上がっていて、解約返戻率も上昇しています。保険会社も環境に合わせて柔軟に対応しているんですね。

勿論、商品の比較は多角的な視点で行われるべきであって、必ずしも全ての項目において新商品が旧商品に勝っているとは限りません。実際に上記の例であれば、保障最低利回りは旧商品の2.50%/年から新商品では2.00%/年に低下しています。また、旧商品における利回りも今後は上昇していくことが予想されます。

日本非居住者のみに与えられた特権

とは言いながらも、香港の保険会社は激しい競争を勝ち抜くため、市場ニーズを具に観察しながら少しでも他社よりも魅力的な商品を投入しようと勤倹力行の努力を重ねているわけですので、やはり商品の刷新に伴って様々な項目が改善されているのです。海外の保険商品を購入できるのは日本非居住者のみに与えられた特権です。日本へご帰国される前にご検討されてみては如何でしょうか?

関連記事