こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。

Kさんが香港で積み立て投資を始めたのは12年前

皆さんは「ユニットリンク保険」や「変額保険」なんて言葉を耳にしたことはありますか?払い込んだ保険料を投資信託(に類似した商品=特別勘定)で運用するタイプの商品で、解約時の返戻金や死亡保険金が運用の良し悪しによって増減するため、いかに上手に運用する(投信を選ぶ)かがキーになるわけです。

今回お問い合わせしてきたKさんは、12年前に香港のユニットリンク型商品で積み立てを開始しました。製造業の会社に勤めるKさん自身は、投資に関する知識や経験はほぼ皆無。それでも海外投資に踏み切ったのは、紹介してくれたのが気の置ける日本の友人であったことや、友人から「運用は香港の業者が担ってくれて、実績もバッチリなので安心して任せられる」と聞いたこと。更には日本の将来、特に年金制度に対する不安感が日に日に増していたことからでした。また、リーマンショックを経てマーケットに信認が徐々に戻ってきていたタイミングであったということも、決断を後押ししたのかも知れません。

Kさんを待ち受けていた悲しい現実

日本から少しずつ資産を海外に移転することができて、更に運用によって増えていく」…そんな期待を抱いて積み立てを始めたのですが、Kさんを待ち受けていたのは、運用結果が期待を大幅に下回るという悲しい現実でした。勿論、契約する前に提示された運用シミュレーションや、業者の実績は正直な物であったのですが、当然「過去の実績は将来の運用を確約するものではありません」。ただ、Kさんがどうしても納得できなかったのは、いくら運用は難しいと言っても、期間中には世界的にマーケットが良好だった年が何度かあったにも拘わらず、Kさんの資産は一向に増えず、12年経っても時価が投資額を3割程度下回っているという点でした。

ここ数年、自問自答を繰り返す日々を送っていたKさん。「果たして(この投資を)続けるべきか、止めるべきか」。特に最近は円安が進んでいるため、今解約して円に戻せば(Kさんの投資は米ドル建て)、為替差益によって損失の大部分が補填されるのです。とは言いながらも海外での投資は続けたい…。そんな悩んでいたKさんに「香港の保険でも、利回りの一部が保障されている商品もある」と教えてくれたのは、当社を通じて年金給付オプションが付帯している貯蓄重視型商品に契約したOさんでした。Oさんは寧ろKさんがユニットリンク型商品しか知らなかったことに大変驚いたそうです。

不幸中の幸い…?

Oさんのお引き合わせによって、Kさんからのヒアリングの機会を持つことになった当社。幸い、Kさんが積み立てを始めたのは30代前半だったため、現在でも40代半ば。解約返戻金を別商品への投資に回したとしても50歳を迎える前に損益分岐点を迎えることができるため、遅すぎるということはありません。また、Kさんは香港外に在住なのですが、契約のためにわざわざ香港に来る必要が無いということも契約をする決め手となったようです。

結果として、既存の契約を解約して手に入れる返戻金の大部分を一括払いで貯蓄重視型商品に、返戻金の残りと現在の収入の一部を使って現地の証券会社を通じて投信に積立をすることになりました。

商品自体が悪いというわけでは…

Kさんはアンラッキーだったとは思いますが、ユニットリンク型商品自体が悪いというわけではありません。実際に香港人の間では根強い人気がありますし、ここ数年は世界的に投資環境が良好であったこともあってかユニットリンク型商品の売り上げは好調です。しかし、この手のタイプの商品に投資をするからにはある程度の覚悟は必要ですし、Kさん自身も契約する前に自分のリスク許容度を知ること運用目的を明確にすること、そして業者にユニットリンク型商品以外にも商品は無いのかといったことを確認しておいて然るべきであったとも言えます(当然業者がリードするべきだったでしょうが)。

結局、投資は自己責任。友人や業者の言うことに従うだけでなく、きっちりと自分の考えを明確にして、それを相手に伝えるということが大切なのです。

関連記事