こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。
(*)以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。
6月21日に日本経済新聞に出ていたこの記事(*1)、目にした方も多いと思いますが、日本では生保代理店での契約に関する苦情が相変わらず多いようですね。19年度に過去最多の948件。20年度は新型コロナウィルスで営業活動が停滞したにも関わらず700件…。勿論、「香港では契約に関するトラブルは一切無い」などとは言いませんが、少なくとも社会問題化して行政が「死角にメス」を入れざるを得ないような状況にはありません。
(*1) 『金融庁、保険業界の死角にメス 代理店の実態調査へ』
日本にある保険代理店の数は生保で約8万社、損保で約16万社。「多いな」と思った人もいるかも知れませんし、記事でも「保険会社にとって代理店は主要な販売チャンネル」と書かれていますが、(生保については)実は代理店経由での新規契約は全体の15%程度に過ぎず、半数以上が「保険会社の営業職員」が加入チャンネルになっているというのが実態です(*2)
(*2) 生命保険文化センター『2021(令和3)年度 生命保険に関する 全国実態調査』
それに対して、英国式の金融制度や慣習の上に成り立っている香港では、契約の7割以上がAgencyやBrokerと呼ばれる仲介者を通じたものと言われており、保険会社から直接商品を購入したという話を耳にすることはほとんどありません。因みに、2022年3月31日時点においてAgencyは2,084社、日本でいう乗り合い代理店であるBrokerは815社があり(生損保合計。*3)、香港の人口約750万人の約0.38%。方や日本では、保険代理店の数が人口に占める割合は約0.2%と香港の半分程度で、更に保険会社の数は?と言うと、日本が42社(*4)であるのに対し、香港は何と72社。香港で保険業界従事者がいかに多いことかが分かります。
(*3) Insurance Authority『The Market』
このように、日本に対して人口は6%、面積では0.3%程度の小さな場所に、これほど多くの保険会社や関係者がいるわけなので、当然業界内での競争は厳しくなるわけですが、だからこそ生存競争を勝ち抜くために各社魅力的な商品やサービスを提供することに全力を尽くすわけです。
アジア随一の金融センター;香港。日本では決して目にしないような魅力的な資産運用ツールが満載で、保険商品はその代表例。加入は日本非居住者のみに与えられた特権ですので、日本国外にお住まいでしたらご検討されることをお勧めします。