こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。

香港を去った後も、保険料は香港の銀行口座から

香港在住時に現地銀行口座からの自動引き落としで平準払い(積立)の保険を契約したMさん。Mさんはその後アジアの某国に転勤となったものの、保険料の支払いは香港の銀行口座からの自動引き落としを継続することにしました。そして数年が経過し、MさんからEメールで問い合わせが。

自動引き落としができないのは「請求者情報が変わったため」⁉

保険料が口座から引き落とされないので銀行に問い合わせたところ、(保険会社の)請求者情報が変わり、銀行として請求に応えることができないため、保険会社に問い合わせて欲しい、と言われた」…。Mさんと銀行とのやり取り(チャット)もEメールに添付されていて、確かにMさんの理解に間違いはありません。

とは言え、当社にはMさん以外にも保険料を香港の銀行口座から自動引き落としで支払っているお客様が少なからずいて、他の方からこのような連絡は受けていません。しかも、請求者情報を変更するだなんて大きな変更があるようであれば(そんなことは嘗て一度もありませんが)、事前に当社のような代理店に通知があったり、お客様にも保険会社がレターを届けるはずです。

当社としては半信半疑ではあるものの、Mさんには銀行に再度問い合わせるようにお願いした上で保険会社に調査を依頼。そして二週間ほどして届いた回答は…「請求者情報を変更したような事実は一切なく、〇〇日の請求、及び△△日の再請求共に銀行によって却下されてしまった。口座に残高があるかお客様に確認するようお願いしてください」

銀行の回答は鵜呑みにできない…

残高の有無は既に確認済みだったMさんにとって保険会社からの回答は俄かに信じ難いものであったようで、保険会社に対して不信感が芽生えてしまったようなのですが、当社としてはMさんに銀行に問い合わせてもらうようにお願いするしかありません。そして数日後に届いたMさんからのEメール…「銀行に電話で問い合わせたところ、個人情報(?)の更新の問題等で、銀行口座のアクションがすべて無効になっていることが分かった

保険料のお支払いは手動で行ってもらう(送金)ことにしたのですが、それにしても驚くべきは「請求者情報が変更された」という銀行からの最初の回答…。個人情報の更新については銀行からMさんに手紙を送っている筈なので、見落として対応をしていなかったMさんの落ち度と言えばそれまでなのですが、銀行が最初からきちんと調査して事実をMさんに伝えていれば、Mさんも数週間苛々しながら過ごす必要は無かったわけです。皆さんも「銀行からの回答は絶対」と思わず、不審なことがあったら何度でも問い合わせましょう。

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