こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

1日当たりの出来高も過去最大

昨年6月の当コラムにて、香港のIPO市場が活況を呈していて、IPO資金調達で6年ぶりに世界トップの座に返り咲くチャンスがあると予想されていることをお伝えしましたが、その結果は…。既に多くのメディアが報じているように予想通り世界トップとなり、新規上場した企業は12月19日時点で計106社で調達総額は2746億香港ドル(約5兆5000億円)、1日当たりの出来高も過去最大になったとのことです。

2026年も初日から大型案件が

また、2026年に入っても勢いは維持されており、今年初めての商いとなった2日(金)には、上海に拠点を置くビレン・テクノロジーが55億8000万香港ドル(7億1630万米ドル)の新規株式公開(IPO)で華々しくデビュー。個人投資家の応募倍率2,300倍を記録して公開価格から76%上昇して取引を終え、この日ハンセン指数は2.8%上昇して終了。春節休暇明けの月曜日に中国本土市場の取引再開に明るい材料が生まれました。「香港のIPO市場は2026年も強気相場が続き、調達額は最大3000億香港ドルに達する可能性がある」と、香港の投資銀行UBSの副会長兼アジア担当共同責任者、ジョン・リー・チェンクォック氏は現地メディアの取材に答えています。

IPO渋滞…

その一方で、上場申請が急増していることによって申請作業が不十分になっているとの指摘も出てきていて、この点の改善が今後の課題でしょうか。

https://jp.reuters.com/markets/world-indices/Z2VRPK2U65M65OII4EPUVDXMRY-2025-12-09/

[香港 9日 ロイター] – 香港の証券規制当局と証券取引所は、香港での新規株式公開(IPO)申請準備を行う投資銀行に対し、提出書類が基準を満たしていることを確認するよう要請した。事情に詳しい2人の関係者によると、香港では上場申請が急増しており、一部の投資銀行が複数のIPOに同時並行で取り組んだ結果、一部の申請作業が不十分になっていると規制当局はみている。今月5日にこうした警告が出されたという。香港取引所(HKEX) (0388.HK), opens new tabは「新規上場申請の適時かつ厳格な審査に注力している」とした上で「包括的で質の高い上場資料の提出を確実にする」ため、発行体、スポンサー、専門アドバイザーとの関与を継続していると述べた。証券先物委員会(SFC)も別の声明で、SFCとHKEXは「質の高い企業」の香港上場を歓迎し、活発な資本市場の構築を後押しすると述べた。LSEGのデータによると、香港の株式市場では今年これまでに750億ドルの資金が調達された。これは昨年の調達額の3倍以上で、2021年以来の高水準。

中国政府は、海外上場を目指す企業に対し、承認期間の短縮を約束することで、香港市場への上場を優先するよう促してきました。また、米国上場を目指す企業に対する規制も強化し、一部の案件を香港市場に押し戻しています。果たして2026年も好調は維持できるのか…。今後も香港のIPO市場から目が離せません。

関連記事