こんにちは、Wells Insurance Hong Kongです。

以下の内容は、特定商品の販売や、購入への勧誘を意図したものではありません。日本非居住者に対し、国外における資産運用の一般的な情報を提供することのみを目的としています。

保険を法人名義で契約

当社でサポートしている保険契約の大半が個人名義ですが、中には法人名義のご契約もあり、お申し込み時に定款や事業登記書といった法人関連書類をご提出いただく必要があることは皆さんご想像いただけると思います。しかし、いざ名義人を変更しようとしたり、解約しようとしたりする時にも法人関連書類の提出が求められることは意外に感じられるではないでしょうか。

もちろん保険会社によって手続き方法や要求される書類は異なりますが、一般例として当社で取引がある保険会社が求める書類は以下のような感じです;

  • 事業登記書(Business Registration Certificate)
  • 会社設立証(Certificate of Incorporation)
  • 会社の定款、株主や取締役を記載してある年次報告書(Memorandum and Articles of Association)
  • 保険契約についての会社の取締役会決議書(Resolution of the Board of Directors)
  • 会社の署名権者名簿(Authorized Signatory list of policy owner)

難関?会計士や弁護士にコピーの認証を依頼

他には役員や主要株主の身分証明書のコピー等が求められ、結構な量になるのですが、更に面倒なのはほとんどのコピーは会計士や弁護士といった士業従業者によって認証される必要があるということ。昨今は円安の進行によって既存契約の解約依頼が増えているのですが、契約を法人名義で保有されているお客様の中にはこれだけの対応を求められることに対しストレスを感じる方が少なくありません。契約時に受けた説明の記憶なんて薄れてしまって当然ですから、致し方ないですよね。

「名義変更したいが求められる書類が多過ぎるので解約する」と言ったK氏を待ち受けていたのは…

先日お問い合わせをされてきたK氏もそんなお客様の一人。法人名義から個人名義への変更をご希望とのことで、必要書類やご対応方法をご案内したところ、「提出が求められる書類が多過ぎるので解約する」と方針転換されたのですが、結局は解約であっても同じ程度の量の書類が必要になることを聞かされ愕然…。K氏が契約した当時のエージェントは当社でなかったため、契約の際にきちんと説明を受けていたか否かは当社の知るところではないのですが、残念ながら保険会社の要求を覆すことができるわけもなく、渋々ご協力いただくことになりました。

法人を所有されているお客様においては、会社運営上のメリットから保険を法人名義で契約する人も少なくないのですが、上述のように入口だけでなく出口でもそれなりに煩雑な手続きが求められることになりますので、そのことを理解した上でご判断ください。

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